交通事故の過失割合は誰が決めるの?

交通事故

交通事故の過失割合は誰が決めるの?

横浜法律事務所 所長 弁護士 伊東 香織

監修弁護士 伊東 香織弁護士法人ALG&Associates 横浜法律事務所 所長 弁護士

交通事故にあった際、過失割合が問題となるということは、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
過失割合は、受け取る賠償金の金額に大きな影響を与える要素です。
ではそのような重要な過失割合はどうやって決まっていくのでしょうか。

交通事故の過失割合を決めるのは誰?

結論から言えば、交通事故の過失割合を決めるのは、裁判では、裁判官が決めます。
交渉では、事故の当事者が基準となる書籍(後述)をもとに協議して定めます。

過失割合はどのように決まる?

交通事故の年間発生件数は、現状、平均して年間30万件程です。これだけの数の事故が毎年発生するわけですから、裁判になる事件もたくさんあります。
過失割合についての裁判所の判断もかなりの件数があります。それをまとめたのが別冊判例タイムズNo38という書籍です。通常は、この書籍を参考に過失割合を定めます。

まずは基本過失割合を確認する

まず基本の過失割合を確認しましょう。別冊判例タイムズNo38の目次から確認すると目当ての事故類型を調べやすいです。
道路の形状、信号機の有無、車、バイク、歩行者等の別から、ご自身の事故のパターンにもっとも近い事故類型を確認しましょう。

過失割合の修正要素を考慮する

世の中で発生している交通事故には様々なパターンがあります。
基本の過失割合そのものが当てはまらない場合であっても、基本過失割合の修正要素を踏まえれば、ご自身の事故にマッチする場合があります。

過失割合に納得できない!決まった過失割合は修正できないの?

示談が成立した後であれば、基本的に過失割合を修正することはできません。
交渉段階で過失割合を争う際には、まず上述の基本過失割合を踏まえた上で、事故状況がわかる証拠をとにかく集めていきましょう。
 その証拠を踏まえて、過失割合の修正に使える事実がないか確認しましょう。

過失割合を修正した事例

交渉で、相手方保険会社が基本過失割合の30:70を主張(当方側が30)し続け、止む無く訴訟提起をして、10:90の過失割合に修正することができた事例があります。
この事例では弊所の担当弁護士がドライブレコーダーの画像を示し、ほぼ並走している状態で進路変更をした事実を証明、その事実が修正要素となることを説明し、上述の修正を前提に和解が成立しました。

まずは交通事故チームのスタッフが丁寧に分かりやすくご対応いたします

交通事故被害者専門ダイヤル

0120-979-039

24時間予約受付・年中無休・通話無料

メール相談受付
交通事故の経験豊富な弁護士にお任せください

まずは弁護士にご相談ください

過失割合は賠償金額に大きく影響するため、相手方保険会社も激しく争ってきます。
お困りでしたら是非弁護士にご相談ください。

横浜法律事務所 所長 弁護士 伊東 香織
監修:弁護士 伊東 香織弁護士法人ALG&Associates 横浜法律事務所 所長
保有資格弁護士(神奈川県弁護士会所属・登録番号:57708)
神奈川県弁護士会所属。弁護士法人ALG&Associatesでは高品質の法的サービスを提供し、顧客満足のみならず、「顧客感動」を目指し、新しい法的サービスの提供に努めています。